石畳の古道 | |
熊野参詣道 | |
熊野参詣道小辺路 | |
vol.2 | |
伯母子岳 標高1344m | |
大股〜萱小屋跡〜桧峠〜伯母子岳(峠)〜上西家跡〜伯母子岳登山口=三浦口 | |
12月22日から25日で熊野参詣道小辺路を高野山から熊野本宮まで歩き熊野本宮大社にお参りした。小辺路は、1000m級の峠、伯母子峠、三浦峠、果無峠の3つを越えるハードなコースだ。山登りのきついアップダウンを繰り返す中、石仏、地蔵、石畳、茶屋跡、屋敷跡など昔の古道の雰囲気が楽しめる。昔の人は偉かったと話しながら歩いた。 第2日目12月23日、大股から歩き始め、萱小屋跡、桧峠、伯母子岳に登り、伯母子峠、上西家跡などを経て五百瀬に下るコースだ。 大股を8時10分出発、急坂の上の大股集落を抜け樹林帯の登山道に入っていく。集落の急登は歩きはじめとしてかなり厳しい。登山道に入っても急登が続きジグザグに登っていく、登山口から50分登り切ると萱小屋跡に到着する。 |
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小辺路の案内板 |
大股を出発(標高650m) |
伯母子岳へ |
伯母子岳へ 大股集落を過ぎ樹林帯へ |
伯母子岳へ |
萱小屋跡(標高960m) |
萱小屋跡、かつては数軒の茶屋があったそうで、耕作地もあり最後に残った家は45年ほど前まで居住していたそうだ。 萱小屋跡をあとに伯母子岳へと急な坂道を登り続ける。小屋跡までもジグザグの急登だったが小屋からもしばらく急登が続く。桧峠手前で尾根頭に出て緩やかな道になる。 |
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伯母子岳へ |
伯母子岳へ |
伯母子岳へ |
伯母子岳へ |
伯母子岳へ |
桧峠(標高1210m) |
桧峠は、標高約1210mでここから尾根を外れてトラバース道を伯母子峠へと歩く。伯母子岳分岐まではほとんど標高が変わらず多少のアップダウンはあるものの平坦な道だ。ただ所々で沢がガレていて危険なところもある。 | |
伯母子岳へ |
伯母子岳・・・護摩壇山 展望ピークより |
伯母子岳分岐(標高1210m) |
伯母子岳へ |
伯母子岳分岐に到着、ここからトラバース道を進めば伯母子峠へと続いているが、今日は伯母子岳に登頂してから峠に下るコースだ。 急な斜面を登っていく、霰が強風とともにたたきつける。広い尾根の斜面も少し白くなってきた。標高差130m余りを頑張ると山頂に到着。 伯母子岳は、標高1344mで展望は素晴らしいはずだが今日は残念ながら雲の中だ。山頂には容赦なく強風が吹きつけるため長居はできず早々に下山開始した。 |
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伯母子岳へ |
伯母子岳 山頂(標高1344m) |
伯母子峠へ |
伯母子峠へ |
下りの尾根は少し急で滑りやすいところに霰が積もっていて、ツルツル滑る。注意深く木などにつかまりながら伯母子峠へと下る。 伯母子峠に下り、小屋に入って強風を避け、昼食にした。かじかんだ手で凍りかけたおにぎりを食べた。気温はかなり低そうだ。 |
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伯母子峠へ |
伯母子峠(標高1246m) |
三浦口へ |
三浦口へ |
昼食を済ませ登山口の五百瀬へと下山開始、ここからはしばらく巻道になり、尾根が風を受けてくれるため寒さは安らいで少し体は温まってきた。 伯母子峠から約40分ほとんど下りが続き、上西家跡に到着する。上西家跡少し手前で大きく崖崩れになっていて注意して通行した。 旅籠 上西家跡は、江戸時代初期から旅籠があったようだ。その昔、高野から伯母子峠を越えて馬が米や魚を十津川へ運んだとか。馬子達がこの上西で一服すると下の五百瀬へと下りていったとか、また帰りも馬子達はここでお茶を飲んでいったとか。 |
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旅籠 上西家跡(標高1020m) |
旅籠 上西家跡 |
旅籠 上西家跡 |
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三浦口へ |
三浦口へ |
上西家跡から約40分で水ヶ元茶屋跡に到着する。世界遺産登録前までは、巻道があって上西家跡から五百瀬まで巻道を通っていたようだが、最近尾根筋に昔の街道を再現したようだ。その新道は、上西家跡から一旦標高差約50m登って尾根筋を下る道になっていた。 水ヶ元茶屋跡には、弘法大師像の祠がある。ここに水場が有り、この水を飲むといろんな効能があったそうだ。説明板に、・・・この水を呑むと「心能ナラン、恩ナラン、命延ナラン、恩ヲ知ナラン」・・・と、記されていた。 |
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水ヶ元茶屋跡・弘法大師像祠 |
水ヶ元茶屋跡・弘法大師像祠(標高940m) |
三浦口へ |
三浦口へ |
三浦口へ |
三浦口へ |
水ヶ元茶屋跡から30分ほど下ると石畳の古道になってきた。熊野古道でよく出てくる石畳の古道だ。石畳は枯葉がたくさん積もっていて一部が隠れているところが多かった。また石畳は崩れているところもたくさんあり、長い歴史も感じられる。 | |
三浦口へ 石畳の古道 |
三浦口へ 石畳の古道 |
石畳の古道(標高800m辺り) |
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石畳の古道 |
石畳の古道 |
石畳の古道 |
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石畳の古道になってから15分ほどで侍平屋敷跡に着く。この辺りの石畳や石段は苔むしているのが多い。樹林帯で日当たりが悪いからだろう。ここには寺1軒とか茶店とか関所とか諸説あるそうだ。 | |
侍平屋敷付近の石畳の古道 |
侍平屋敷付近の石畳の古道 |
侍平屋敷付近の石畳の古道(標高650m) |
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待平屋敷跡からは尾根に沿って急坂になり、ジグザグ道を下ると五百瀬の伯母子岳登山口に降り立つ。下り始めると道標地蔵があり、その先で神納川が見えてくる。熊野本宮の熊野川のイメージによく似た風景で熊野本宮へ向かっていることを鮮明にしてくれるようだ。 | |
三浦口へ |
道標地蔵 |
三浦口へ |
三浦口へ |
展望ヶ所を過ぎると道標地蔵があり、五百瀬の伯母子岳登山口だ。ここから車道になるのでバスに乗り、三浦口へと、なるのだが明日にして、登山口のトイレに立ち寄り、今日の宿へ向かった。バスの車窓から明日、三浦口を出るとすぐ渡る吊橋を眺めて出発点を確認し、十津川へ。 | |
道標地蔵 |
三浦口へ |
伯母子岳登山口に下山(標高340m) |
三浦口はここから0.8km(バスで移動) |
十津川、湯泉地温泉(とうせんじおんせん)の温泉民宿かたやまさんで今日の疲れを癒し明日にそなえた。湯泉地温泉は、硫黄の香りが第一印象の温泉で、源泉は60℃、源泉掛け流しで効能は、筋肉痛、関節痛、疲労回復など今回の山旅にうってつけだ。 | |
バスで三浦口経由十津川温泉へ |
湯泉地温泉 温泉民宿かたやまに到着 |
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伯母子岳 基準点名:−−− 等級種別:−−− 標高:1344m 所在:奈良県野迫川村 地図:伯母子岳 |
伯母子岳 山頂 1344m 2016.12.23 |
コース |
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