三俣山 長者原より
三角点探訪 
九重山 三俣山 標高1745m 
 
 6月3日18時30分、フェリーさんふらわぁで九重山へ出発した。6月4日大分港に入港、三俣山(みまたやま)登山、法華院温泉で一泊し、6月5日大船山(だいせんさん)から平治山(ひいじだけ)に登り、フェリーで6月6日神戸に戻る計画だ。

 6月4日5時50分、大分港に入港した。ここからバスで長者原へ、ここで登山準備をして登山口へ移動。バスは我々の三俣山グループと、久住山グループが同乗、久住山グループは牧ノ戸峠登山口までだが、途中の大曲登山口で降車した。

三俣山・硫黄山 長者原より

硫黄山 長者原より

長者原

平治号 長者原にて

三俣山・硫黄山 長者原より
 長者原登山口から登る予定だったが、牧ノ戸温泉からやまなみハイウエイを、少し登ったヘアーピンカーブのところに駐車場もあり、登山口になっていて大曲登山口というそうだ。ここまで上がってくるとかなり楽チンだ。

 登山口を入ると、砂防護岸を渡り、蕾いっぱいのミヤマキリシマの中を登る。しばらく登ると長者原からの広い舗装道路に出る。このあたりから後ろを振り返るとやまなみハイウエイの上に黒岩山など山並みが美しい。麓には久住市街が箱庭のように見える。進行方向には、これから登る三俣山がそびえている。

 舗装道路も途中まで来ると、崖崩れで道は大きな岩や石で埋め尽くされている。やがて地道になり、水蒸気を吹き上げる、硫黄山が印象的に飛び込んでくる。噴気がち被いてくると広い道路は終点になり、すがもり越へと峠を登る。溶岩のガラバ道を標高差100mほど上がると、峠に着く。

 すがもり越と呼ばれるところだ。要塞のようなすがもり小屋があり、火山活動のたびに倒壊したのだろう。押し潰されそうにない小屋で、愛の鐘と歌碑がある。歌碑には「大いなる九重の山々若人のゆめまもりてといのる鐘」が刻まれていた。登山の安全を祈って鐘を鳴らした。

 すがもり越からは中岳、天狗ヶ城が見えてくる。また明日登る大船山も大きくシルエットで見えていた。

大曲登山口

三俣山へ出発

黒岩山・・・やまなみハイウエイ

すがもり越へ

三俣山

黒岩山・九重市街を展望

硫黄山が近くに見えてきた

硫黄山

三俣山・すがもり越・硫黄山

すがもり小屋

すがもり越 愛の鐘

中岳・天狗ヶ城 すがもり越より

大船山 すがもり越より
 すがもり越を9時30分、三俣山へと登り始める。この山の登りは、九重の連山を下から眺めはじめて、登るにつれて眺望がどんどん変わっていくことだ。中岳、天狗ヶ城、久住山、星生山、硫黄山などすばらしいパノラマだ。硫黄山は、噴気を上げており、空撮のような雰囲気がでてとても印象的だ。

 山頂近くまで登ると、ミヤマキリシマも咲いたところがあり、目を楽しませてくれる。三俣山の西峰、本峰、南峰、さらに大船山も見渡すことができ大きな山塊だ。

 三俣山西峰に到着、西峰は標高1678mで広々した山頂だ。山頂には白い小さな花、マイズルソウが一面に、また所々にコイワカガミも咲いていた。山頂からの展望はすばらしく、九重の山々、湧蓋山なども美しい。

中岳・天狗ヶ城・久住山 三俣山登り道より

星生山・硫黄山 三俣山登り道より

中岳・天狗ヶ城・久住山・星生山・硫黄山 三俣山登り道より

三俣山への登り

ミヤマキリシマと大船山

三俣山西峰・三俣山本峰・三俣山南峰・大船山 西峰山頂近くより

三俣山本峰・三俣山南峰 三俣山西峰より

星生山・硫黄山 三俣山西峰より

黒岩山・湧蓋山 三俣山西峰より

 三俣山西峰にて

中岳・天狗ヶ城・久住山・星生山・硫黄山 三俣山西峰より

黒岩山・湧蓋山 三俣山西峰より

マイヅルソウ

コイワカガミ
 西峰から南峰へ一旦鞍部まで下って、登り返す。振り返ると西峰は細長く、硫黄山や星生山の前に横たわるような感じだ。

 三俣山南峰に到着、標高は1743mで展望は抜群だ。北側を見ると豊後富士の由布岳が、東側には平治岳、大船山、南側には遠く傾山、そして九重の連山、稲星山、中岳、天狗ヶ城、久住山、阿蘇の山が、南側には三俣山本峰、西峰とすばらしい大パノラマだ。大船山の麓は坊がつるで、キャンプ場の色とりどりのテントが見えた。大パノラマを楽しみながら昼食にした。昼食後、坊がつる賛歌を歌って山の余韻を楽しんだ。

中岳・天狗ヶ城・久住山・星生山・硫黄山・三俣山西峰 三俣山南峰途中より

三俣山南峰へ時計回りに巻いて登る 後方は大船山

三俣山南峰 後方は本峰

三俣山南峰にて

平治岳・大船山 三俣山南峰より

中岳・・・三俣山本峰(右) 三俣山南峰より
 昼食後、南峰から下り、登り返して三股山本峰に登った。

 三俣山は、標高1744.7mで三等三角点になっている。展望は南峰ほど良くない。曇り空になってきたので、早めに下山を開始した。下りは往路を戻るが、景色は振り返らなくてもどんどん変わっていくので、楽しみながら下山した。途中まで下ると高校生の団体がにぎやかに登ってきた。高校生でにぎわう、すがもり越に下山。ここから峠道を少し下ると北千里浜に着く。

三俣山本峰

三俣山本峰にて

三俣山本峰

三俣山本峰 三等三角点(標高1744.7m)

三俣山本峰下山 三俣山西峰・・・

中岳・天狗ヶ城・久住山・北千里とミヤマキリシマ

ミヤマキリシマ

すがもり越に下山 高校生で大賑わい

北千里浜から法華院温泉へ
 北千里浜は、川のようで白い砂が流れに沿って続いているような感じだ。溶岩が流れたとすれば、黒い石や赤い石がごろごろしていてもおかしくないのだが、白い砂は何なんだろうか。浜ということだから、砂浜を歩いている雰囲気で、硫黄山の噴気を振り返りながら眺め、法華院温泉へと歩いた。

 北千里浜も終わりのところで、平治岳、大船山が目の前に見えてきた。少し急なガラバ道を下ると、途中からミヤマキリシマが少しずつ咲き始めていた。

 法華院温泉に到着、辺りはミヤマキリシマがたくさん咲いていて、歓迎してくれているようだ。法華院温泉にはかなり早く着いたので、受付の2時までゆっくり時を過ごした。2時過ぎには久住山へ登ったメンバーも下山してきてパーティーも大きくなりにぎやかになった。

 温泉につかり汗を流し、ビールで乾杯、大分焼酎「銀座のすずめ」は絶品だった。明日は、大船山とミヤマキリシマ咲く平治岳に登る予定だ。

星生山・硫黄山 北千里浜より

硫黄山 北千里浜より

平治岳・大船山 北千里浜より

平治岳・大船山 法華院温泉への下り

大船山 法華院温泉への下り

平治岳・大船山 法華院温泉への下り

ミヤマキリシマ

ミヤマキリシマと三俣山

法華院温泉と三俣山

法華院温泉

平治岳・大船山 法華院温泉より
大船山へ
平治岳へ ページ先頭へ
  
  

コース
6/3
  六甲アイランド港(18:30)=[フェリーさんふらわぁ]= (泊)
6/4
  大分港(5:50/6:00)=[貸切バス]=長者原(7:30/8:05)=大曲登山口(8:13/8:20)〜
  林道終点(8:50)〜すがもり越(9:16/9:26)〜三俣山・西峰(9:52/10:12)〜
  南峰(10:35/昼食/11:15)〜三俣山・本峰(11:26/11:36)〜すがもり越(12:20/12:28)〜
  北千里浜〜法華院温泉(13:25) (泊)
6/5
  法華院温泉(7:17)〜平治岳大船山分岐(7:30/7:35)〜段原8:56/9:08)〜
  大船山(9:29/9:41)〜段原(9:59/10:04)〜北大船山(10:10)〜大戸越(10:58/10:00)〜
  平治岳(11:35/昼食/12:07)〜大戸越(12:45/12:48)〜男池(14:56)〜
  男池駐車場(15:00/15:15)=[貸切バス]=朝日台DI=大分港(17:35/19:30)
  =[フェリーさんふらわぁ]= (泊)
6/6
  六甲アイランド港(7:55)

天 候  6/4 晴れのち曇り 6/5 晴れ 
参加者 13名(6/4)  22名(6/5) 
実施日 2010.06.03-06.06  
ツアー  毎日新聞旅行