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日本百名山 | ||||
八甲田山 標高1584m | ||||
十和田湖・奥入瀬 八甲田山頂駅〜赤倉岳〜井戸岳〜大岳〜毛無岱 酸ヶ湯温泉 |
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10月6日、4日目は八甲田山に登る。今日もいい天気で気持ちがいい。岩手県の八幡平、岩手山、早池峰山を登り、昨夜は秋田県鹿角市と来た。今日は青森県入りだ。 大湯温泉ホテル鹿角を7時50分出発、八甲田山への途中、十和田湖と奥入瀬に少し立寄って行くことになった。大湯温泉を出て20分ほどで十和田湖が展望できる発荷峠に到着。澄んだ十和田湖の展望を楽しんだ。遠くにこれから行く八甲田山には山頂付近雲があるようだ。発荷峠を下り西湖畔の休屋からふたたび中湖の見える瞰湖台展望台にまわった。ここからの展望も素晴らしく遊覧船がのぞかにすべっていた。東湖に下り、子ノ口から奥入瀬へと入っていった。銚子ヶ滝のしぶきを浴びて、奥入瀬渓谷を下った。おまけの観光は素晴らしかった。 |
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ホテル鹿角 |
十和田湖 発荷峠より |
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十和田湖 発荷峠より |
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十和田湖 瞰湖台展望台より |
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奥入瀬 銚子大滝 |
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奥入瀬 銚子大滝 |
奥入瀬 銚子大滝 |
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奥入瀬から約1時間で八甲田ロープウエイした。山麓駅に到着した。途中、八甲田山の南側から時計方向にまわるようにしてバスは走り、車窓より北八甲田の山々、南八甲田の山々を眺めて楽しんだ。 八甲田ロープウエイで山頂公園駅まで上がった。ロープウエイは100人乗りだが満員で楽しむ余裕もなく10分で山頂公園駅に着いた。標高差約650m、全長約2500mを10分で登れるのだから楽チンだ。山頂公園は、田茂萢岳(たもやちだけ)と田茂萢湿原を散策する8の字の散策コースがあり、多くの観光客で賑わっていた。また、山には登らず毛無岱に下って紅葉を楽しむグループもいた。 |
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八甲田ロープウエイ山麓駅(標高670m) |
八甲田ロープウエイ山頂公園駅(標高1300m) |
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八甲田ロープウエイチケット(\1150) |
山頂公園案内図 |
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いよいよ我々は、八甲田山登山に出発だ。田茂萢岳のP1324へ右回りで歩き始める。10分ほどで田茂萢岳山頂を通過、田茂萢湿原に下る。分岐があってここから毛無岱へのコースがある。直進して赤倉岳へと登りはじめる。樹林帯を抜けると展望が期待できるがガスで遠くは見えないが田茂萢岳を望むことができる。 田茂萢岳は、ロープウエイ山頂のピーク、手前の登ってきたピークそして中央に湿原があり、火山の形容が美しい。火山の山頂は一般的に火口になっていて一番高いところは火口縁だ。田茂萢岳も同じ姿をしていた。 赤倉岳の火口縁に到着、火口方向はガスでなにも見えない。登りついたところに赤倉岳の説明板があった。それによれば、この断崖は火山爆発の跡で、急激に爆発したために山腹まで吹飛ばされてしまった。火山エネルギーが大変強大であることが想像される。ここから赤倉岳頂上までは断崖の縁に道がつけられている。強風等の場合危険だから足元には十分気をつけるようにとのことだ。 ガスでなにも見えない火口方向を巻きながら登ると、祠のある広場があってその先に、赤倉岳山頂に標識が建っていた。ガスのすき間をそっと覗いたがかなりの絶壁のようだ。 赤倉岳は、標高1548mで、眼下に毛無岱が進行方向には、八甲田の山々が見えてくる。 |
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北八甲田登山道案内図 |
田茂萢岳(標高1324m) |
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これから登る赤倉岳 |
田茂萢岳(中央:山頂駅P1326 左:登ってきたP1324) |
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毛無岱 赤倉岳より |
赤倉岳説明板 |
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赤倉岳火口縁(左が火口) |
赤倉岳火口縁を歩く |
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赤倉岳火口をふり返る |
赤倉岳火口をふり返る |
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赤倉岳(標高1548m) |
井戸岳 赤倉岳より |
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毛無岱 赤倉岳より |
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高田大岳・小岳・乗鞍岳(奥)・大岳・井戸岳(手前) 赤倉岳より |
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少し下って井戸岳へ向かう。井戸岳はそんなに大きな山ではなさそうで、これが火山だという格好をしている。途中にガンコウランの群生地があった。 井戸岳は、小さな火山のようで興味のもてる山だ。火口の周りにはピークが沢山ありどれが山頂を分からないくらいだ。登山道脇に山頂表示があった。 井戸岳は、標高1550mで、説明によれば火口は、すりばち形をしていて直径200m、深さ60mだ。頂上を過ぎて下ると、正面に大岳が迫ってくるが、井戸岳の火口の変化も面白い。 大岳鞍部に下りきると、小さな池があり避難小屋がある。ここで昼食にした。鞍部の雛壇になったようなベンチでは多くの登山者が昼食にしていた。少しはなれたところには自衛隊が100人ほどだろうか休憩をとっていた。 昼食後、大岳に登る。大岳の登りは20分ほどだ。振り返ると井戸岳が美しい。火口しか見えなかったが大岳から見るとやはり、円錐形をしている。自衛隊が登る前に登りきろうと思ったが、数十人は追い越して行った。 大岳は、標高1584mで青森県で2番目に高い山で一等三角点になっている。1番高い山は明日登る岩木山だ。山頂から展望を期待していたがあいにくのガスで展望は望めなかった。山頂には方位盤がおかれていた。 山頂の説明板によると、北八甲田火山は複式火山といわれている。第一次活動でできた火口原の一部が田代平で、その北東側の尾根や石倉岳などが外輪山の一部として残っている。二次活動により八甲田大岳をはじめ赤倉岳、高田大岳などの中央火口丘群がつくられた。 山頂は、ガスも退かない中、広いと思っていた山頂も、一般登山客に加えて自衛隊が登ってきて、満員でチョウ賑やかになってきた。展望をあきらめて早めに下山した。 |
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ガンコウラン(岩高蘭) |
大岳・井戸岳 赤倉岳より |
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小岳・乗鞍岳(奥)・大岳・井戸岳(手前) 赤倉岳より |
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井戸岳説明板 |
井戸岳 火口 |
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井戸岳 火口と山頂(右上標高1550m) |
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大岳 井戸岳より |
高田大岳 井戸岳より |
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大岳 井戸岳より |
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井戸岳 大岳鞍部より |
赤倉岳(奥)・井戸岳 大岳より |
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井戸岳 大岳鞍部(標高1435m)より |
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北八甲田火山説明板 |
大岳 山頂にて |
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大岳 山頂 |
大岳 一等三角点(標高1584m) |
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大岳 山頂 自衛隊の登ってきて大賑わい |
大岳 山頂方位盤 |
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大岳 下山開始 |
赤倉岳(奥)・井戸岳 大岳より |
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鞍部の避難小屋に戻り、これから第二部の毛無岱に出発。避難小屋から標高差200mほど下ると、毛無岱の雰囲気が感じられるようになってきた。木道が始まり、草紅葉が広く見えるようになって北。振り返ると赤倉岳、井戸岳、大岳が見え隠れしてきた。 標高1200m辺りまで来ると、一面の草紅葉で素晴らしい光景だ。さらに草紅葉と八甲田の山々と調和が取れてきた。この平源の裾に小さな池があり美しい。この辺りが上毛無岱のようだ。 下毛無岱へ下る階段に着いた。突然歓声が沸き起こった。すばらしい紅葉の毛無岱が広がっていた。いろんな紅葉を見たが、毛無岱のこの紅葉は素晴らしく感動そのものだ。圧巻だ。階段を一段降りては眺め、また一段降りては眺め余韻を楽しみながら階段を下った。 平地に下ってしばらくして振り返るとこれまたびっくり。上毛無岱と下毛無岱の段部の紅葉が素晴らしい。いつまでもじっとしていたいが、一本の木道のため止まっているわけにもいかない。しばらく行くと上毛無岱にもあった舞台のような休憩場所がここにもあった。ここから毛無岱と八甲田連山を望むと素晴らしいと思ったがあいにくのガスで山頂付近は覆われていた。 いつまでいても尽きないので下山した。下りは現実の戻り、急な泥んこ道を泥にまみれながら悪戦苦闘だった。やっと酸ヶ湯温泉にたどりついた。 酸ヶ湯温泉は、なんと言っても「ヒバ千人風呂」が有名だ。「熱の湯」「四分6分の湯」などがあり、混浴だ。数回温泉を楽しんで、八甲田の山々、毛無岱の紅葉を夢に見ながら就寝した。今日はご満悦だ。 |
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赤倉岳・井戸岳・大岳 毛無岱(標高1240m)より |
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赤倉岳・井戸岳 毛無岱(標高1210m)より |
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大岳 毛無岱(標高1210m)より |
毛無岱の木道を行く(標高1200m) |
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赤倉岳・井戸岳・大岳 毛無岱(標高1200m)より |
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草紅葉の毛無岱を行く(標高1200m) |
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毛無岱にて(標高1150m) |
下毛無岱の紅葉 上毛無岱より |
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下毛無岱の紅葉 上毛無岱より |
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下毛無岱より眺める上毛無岱の紅葉 |
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紅葉 |
紅葉 |
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紅葉の毛無岱(標高1100m) |
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酸ヶ湯温泉に下山(標高885m) |
酸ヶ湯(撮影10.07) |
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薬師神社鳥居と大岳 酸ヶ湯温泉にて(撮影10.07) |
紅葉の酸ヶ湯(撮影10.07) |
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コース |